2016年春入社予定の大学4年生らへの採用内定が1日、正式に解禁され、愛媛県内企業でも内定式が開かれた。経団連の採用選考指針の見直しで、企業や学生は共に手探りの就職・採用活動となったが、内定式という節目を迎え、出席者は晴れやかな表情を浮かべていた。
 フジは松山市宮西1丁目の本部第3ビルで内定式を開催した。前年度比12人増の32人を内定し、うち31人が出席。尾崎英雄社長が「原材料から最終販売まで、どうマネジメントするかを自分たちで考え、将来像を具体化しなければならない。目の前の顧客にしっかり向き合って仕事をしてほしい」と激励した。
 愛媛銀行も松山市南持田町の研修所で行い、27人増の内定者121人が出席。本田元広頭取から内定書を手渡された一橋大4年の浪本航さん(24)は「自分の個性を発揮し、さまざまなことにチャレンジしたい」と抱負を述べた。